その契約書、だいじょうぶですか?(契約書のおはなし)
今回は,ふだんの生活で目にされることも多いはずですが(ローン契約など),あまり意識して読まれることがないのではないか,と思われる「契約書」にまつわる基本的なお話です。
特に自営業の方など様々な取引に携わっている方々にご一読いただけると幸いです。
1.契約書、つくっていますか?
売買や、請負、賃貸などの取引において、お互いで合意した内容を書面にまとめたものが「契約書」です。
「契約書」がないと、合意した内容について書面で確認できないため、後日、契約内容をめぐって紛争になることも少なくありません。
「契約書」を取り交わすことは、このような紛争を予防することにつながります。
2.契約書、読んでいますか?
では、「契約書、ちゃんとつくっているよ。」という皆さま、その契約書、しっかり読んだ上で締結(署名・押印)されていますでしょうか?
「字が小さい」、「字数が多い」、「用語が難しい」などの理由で読み飛ばし、内容をじゅうぶんに理解していないまま契約してしまった、そんな経験はないでしょうか。
一旦、契約書を取り交わすと、例えば後日、「この内容だと自社(自分)にとても不利だ。」と気付いても、契約内容を変更する、あるいは契約を取り消す(解除する)ということは、簡単ではありません。
したがって、契約書を取り交わすときは、事前に、契約内容をしっかり理解し、ご自身に著しく不利益なものがないかなど、十分にチェックする必要があります。
そうすることで、ご自身に不利な契約を回避し、ひいてご自身の経営を守ることができます。
3.契約書、確認します、つくります。
そうは言っても、契約書を読んで、正確に理解することは、法的な知識がないと難しいものです。
こたけひまわり法律事務所は、契約書の作成や内容をチェックする業務も承っております。 ぜひ契約書を「取り交わす前に」ご相談ください。
平成29年10月
弁護士 小山 明輝