今さらな「ドラレコ」ばなし。

1.「ドラレコ」,付けていますか?

  ドライビングレコーダ(車載カメラ),通称「ドラレコ」。現在は,多機能なものもあり,用途も「観光記録」のため,という方もいらっしゃるようですが,やはり,万一の交通事故に備えて(責任の所在を明らかにするため),という方が多いのではないでしょうか。

  ところで,皆さま,自車にドラレコ,設置していますか?

2.弁護士が実感する「ドラレコ」のありがたさ

(1)例えば,交通事故事件(損害賠償)をお受けすると,時々,運転手の「双方」が「自分が交差点に進入したときは,青信号だった」と主張し合う,という冗談みたいな事件に当たることも「珍しくありません」。

(2)当然,どちらか一方が「事実と異なる」主張をしているのですが,裁判では,損害賠償を請求する側が,相手方の過失(黄,又は赤信号での進入)を証明しなければなりません。

(3)この点,目撃者など第三者的な証人がいれば良いのですが,そういう「恵まれた」ケースは少なく,立証は意外に難しくなります。立証できないと,真実は,ご自身の進行方向が「青色」だったとしても,裁判には負けてしまうのです。   

(4)しかし,「ドラレコ」に進入時の信号の色を含めた事故当時の状況が記録されていれば,相手方の過失を証明することが簡単になります。

3.転ばぬ先の「ドラレコ」

  交通事故は,運転に気を付けていれば100%回避できる,というものではありません。

  私生活やビジネスでお車を運転される機会の多い方は,万が一に備えて,「ドラレコ」の設置を検討されては如何でしょうか。